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「嬉しかった時」「悲しかった時」「励まされた時」・・・。そんな時に食べた洋菓子(patisserie)の味をもう一度。

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大きくなると祝ってもらえなくなる悲しい誕生日とむなしいケーキ

   

悲しみに満ちたホールのチョコレートケーキ

 

誕生日とは、幼いころなら誰しもが楽しみにしているイベントでしょう。

しかし大人になると誕生日のお祝いムードは薄まりますよね。一人暮らしの方だとそもそも誕生日を祝ってくれる人がいない場合もあるでしょう。

 

 

私が初めて自分の誕生日のお祝いムードを薄く感じたのは18歳の誕生日のときのことです。

毎年ケーキとプレゼントを親に買ってもらうのが恒例でした。

 

誕生日の1.5か月前に親から「今年の誕生日ケーキは何を食べたい?」と聞かれたので私は「いつもの近所の洋菓子店でチョコのホールケーキにしよう。みんなでわけて食べよう」と提案しました。

プレゼントは読みたい本にしました。

 

 

誕生日の1週間前、親から「お金を渡しておくからケーキは当日に自分で買ってきな」とお金を渡されました。

 

私は非常に驚きました。

 

自分の誕生日ケーキを自分で買いに行くだなんて信じられませんでした。

憤慨した私は親に猛抗議しましたが親はびくともしませんでした。

またプレゼントに関しても「自分でアマゾンで注文したらあとでお金を渡すよ」と言われました。

 

18歳になってとうとう自分の誕生日がめでたくないイベントになったのです。

 

 

誕生日当日の昼、私は自分で近所の洋菓子店へ足を運びました。

ホールケーキを自分の誕生日のために自分で買いに行くことはとてもむなしいです。

 

ホールケーキを買うとき店員さんに「どなたかの誕生日ですか?名前を入れましょうか?」と言ってもらいましたが、自分の誕生日ですなんて言えるわけがありませんでした。

ケーキを持って帰ってとぼとぼ帰宅しました。

 

 

ケーキそのものは非常においしかったです。

毎年利用してる洋菓子店だけあって味はぶれません。

 

味はまったり、装飾は繊細で美しいです。

ほのかに洋酒の香りがしました。

 

 

家族はおいしそうに食べていましたが、私は内心むなしいというか嬉しくありませんでした。

 

私の誕生日を利用しておいしいケーキを食べたいだけだから誕生日の本人である私に買わせたとしか思えませんでした。しかし、これが大人になるということなのかもしれないとも感じました。

 

ほろ苦い思い出のケーキです。

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