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「嬉しかった時」「悲しかった時」「励まされた時」・・・。そんな時に食べた洋菓子(patisserie)の味をもう一度。

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東日本大震災後、ボランティアで物資支援に参加した時、子供にあげたケーキ

      2017/02/03

東日本大震災後の1ケ月後に、東北でも宮城県へ物資支援のボランティアに参加した時の話です。

 

ボランティア参加と言っても個人で行動したので、関西から東北まで自家用車で片道12時間以上もかかったのです。

現地に着いた時には、あまりの光景に衝撃を受けて私の表情はとても硬くなり、被災者に対しても何を話して良いのかわからなかったのです。

 

とにかく被災者に食べ物を支援したいと友人や知人から支援を募り集めたお金で購入した食べ物を支援が届きにくい避難所を中心に配るようにしていたのです。

震災から1ケ月後なので、少しは避難所も安定しているかと思っていましたが、建物は揃っていても、避難者の精神的ダメージが強くて、ぐったりと疲れている方々ばかりだったのを覚えています。

 

そんな中、唯一、私が救われたのが避難所にいる子供達です。

余震が起こると子供達は怖がっていましたが、それでもワイワイと子供同士で遊んでいる姿を見ると、一睡もせずにボランティアに来て疲れていた私の心もホッコリとする瞬間です。

 

一般的に、物資には生モノは避けて少しでも賞味期限が長いモノを選んでいたのですが、逆に日持ちしない食べ物も食べたいだろうと、ケーキ屋を営む友人からプチケーキを100個作ってもらい、食べてもらおうと考えていたのです。

 

避難所へ近づくと小さな子供達がワイワイとどこからか出てきます。

そして、小さな可愛いケーキを子供達に見せると、それまで笑顔がなかったのが、純粋な笑顔になって、本当に美味しそうにプチケーキを頬張る姿には本当に癒されます。

 

大人と違い、子供達は1人では何も出来ないですから、中学生や高校生であっても不安は尋常でないです。

小さな子供達だけでなく、そういった10代の子供達の笑顔を見れた時は、12時間かけてボランティアに来たことで喜んでもらえたと、とても嬉しい気持ちになったのです。

 

子供達が喜んでいると、周りの大人も自然と笑顔になります。私自身も子供達と一緒に食べた時に、こんなにケーキが美味しいと感じたのは初めてです。

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