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「嬉しかった時」「悲しかった時」「励まされた時」・・・。そんな時に食べた洋菓子(patisserie)の味をもう一度。

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東日本大震災後に初めて食べたケーキに勇気づけられた

      2017/06/04

東日本大震災後に初めて食べたケーキに勇気づけられた

 

東日本大震災で私の家は、所々損傷を受けました。

 

家が歪んでしまいドアが閉まらなくなったり、家にひびが入ったりしました。

まだまだ寒い時期だったので、残っていた灯油を使って反射式ストーブで部屋を温めようとしました。

 

だけど、寒いのにドアも閉まり切らず、隙間があるので思うように部屋の温度があがりませんでした。

 

次第に家族間の空気は悪くなっていきました。

 

生活インフラはすべてストップです。電気、ガス、水道すべて通りません。人口の多い場所から順に回復していったので、田舎に住んでいる家ではずっと止まったままとなり精神的にも辛い状況が続きました。

 

夜中はロウソクに火を灯してラジオで情報収集です。頻繁に強い余震が続いているので地震酔いの症状もあり、そんななかいつでも逃げられるような服装で寝ていたので、身も心も疲れ果てていました。

 

 

家族は余計に苛立ち喧嘩が耐えませんでした。

車にガソリンを給油するにも、数キロにも及ぶ長蛇の列が続き精神的な限界も迎えようとしていました。

 

 

こういった日々を送っているなか、徐々に一つずつライフラインが復旧していった時の喜びは大きかったです。

 

そして、電気ガス水道と復旧したころ、やがて私の大好きだったお気に入りのケーキのお店が再開されて、久しぶりにショートケーキとチョコレートケーキにありつくことができました。

このケーキは家族が買ってきてくれたものです。

 

余震で気も休まらないなか、喧嘩ばかり、不安が続く日々に少しでも安らぎを、という気持ちの配慮の現れにも見えるのもケーキの差し入れです。

とケーキを買ってきてくれたことは、私の目にはそう映りました。

 

私はその心遣いが嬉しくて、何でもない日常がこんなにもありがたいことなのかと改めて感動しました。

 

ケーキを口に入れてクリームの甘さが広がり、いちごの歯ごたえを感じた瞬間に、喧嘩していた空気もすべて洗い流されました。

ショートケーキは、ケーキの代表的位置づけでもあるような印象があるので、日常のありがたさも感じるパワーもあるのがショートケーキなのだろうと、その時強く感じました。

 

チョコレートの高級感漂う香りと舌触りが広がった瞬間には、これから何があっても頑張って生きていこうという活力までも与えられました。

チョコレートケーキはリッチという気持ちを与えてくれるので、またこの芳醇な甘さを堪能できるように、日々の生活にありがたさを感じながら一生懸命生きていこうと誓いました。

 

ケーキは、仲直りしたいという代名詞、そんな伝言の力もあるように感じました。

 

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